SCULPTOR
AYA SASAKURA
佐々倉 文
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AYA SASAKURA
佐々倉 文

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About Me

1998年、美術学校を卒業後、社会に出て2001年~2007年の間、FRP造形( Fiber Reinforced Plastics)や、モルタル造形、CNC( computerized numerical control )等を扱う会社に勤務し、商業美術に従事していました。
2008年頃、自分の作品を制作したいという気持ちと、あるご縁が重なり、陶芸が盛んな町(茨城県笠間市)へ移住し以降、発表の場を探し、作品の制作を続けています。

History

  1. 1974 : 高知県出身
  2. 1998 : 武蔵野美術大学 短期学部 工芸工業デザイン学科 金属専攻
  3. 2008 : 東京から茨城県笠間市へ移住し作家活動を始める
  4. 2010 : 初個展「月を食べる道具」笠間市 かしゃま文化会館他、県内を中心に活動
  5. 2011 : 個展「城」かしゃま文化会館 茨城県笠間市
  6. 2013 : 個展「鍋に鋏」かしゃま文化会館 茨城県笠間市
  7. 2013 : 個展「score」studio baco 栃木県宇都宮市
  8. 2014 : 個展「ジュウロクマンハッセンニヒャクニジュウロッコ」ちどり ギャラリーまどべ 茨城県ひたちなか市
  9. 2014 : 個展「文」ギャラリー海 千葉県成田市
  10. 2015 : 個展「enter」fuuro 東京 目白
  11. 2017 : 個展「海が鳴る夜」noie.cc & Q.G.S 東京 目黒
  12. 2018 : 個展「there is a way」fuuro 東京 目白
  13. 2019 : 個展「continue」noie.cc 東京 目黒
  14. 2019 : 個展 「breathing」arflex東京 東京都渋谷区広尾
  15. 2021 : 個展「flowers」fuuro 東京 目白

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Behind My Artworks

これまでに扱った経験のあるFRPやモルタル、金属、笠間で出会った陶芸等、色々な素材を扱い、経験しながら、作品を制作していく中で、金属でありながら人間の手で有機的な形に、そして宝石の様に輝かせる事ができる、ステンレスという素材に出会い惹きつけられていきました。

私はステンレスの鏡面に、海や波の輝き、その透明感、そして、海に潜る際の触感や、海の持つ包容力のようなものが重なり、ドキドキわくわくします。
それは、私が、海のすぐ側の小さな漁師町で生まれ育ち、海で遊び、海と共に生活していたからではないかと思っています。


モルタル造形をしていた頃、面白い感覚を経験しました。
モルタル造形では、擬岩や、擬木をモルタルで制作します。
モルタルが固まっていく過程で、モルタルの固さに応じて、そのタイミングでしかできない様々なアクションを加えていくのですが、
元々、モルタルという材料自体が、岩と似たような粒子でできているためか、モルタルの塊が自分のアクションをきっかけに、どんどん岩や木に見えてくるのです。

それと似た感覚に、ステンレスを扱い始めるようになって、しばらくしてから気が付きました。

ステンレスは、海になる才能がある。

そう思うようになってから、ステンレスの様々な表情が、海のなにかしらに結びつくようになっていきました。
私は、ステンレスに、自分の海を見ています。

制作中、ステンレスは、何かをきっかけに、私に指示を出して来ます。

「もっと、ここは、膨らませて。」
「ここは、もっともう気持ち凹ませる。」
「次はむこうだ。急げ!」

「はい!」
「はい!!」
「了解です!」

私は、そのステンレスが指示する形を、言われるがまま制作します。
私の意思で制作している作品のはずですが、ステンレスに乗っ取られる様な感覚さえ覚えます。

問題は、ステンレスが沈黙する時です。
会話は、途絶え私の手が止まります。
その原因や、打開策もわからず、その都度、四苦八苦します。
どんなに私が四苦八苦していても、ステンレスは答えてはくれず、そのまま完成を迎える時もあります。
私は、この不思議な現象の原因を突き止め、コントロールできるようになりたいと思っています。
それは素材の言葉、ステンレス語を習得するようなものかもしれません。

ステンレス作品の制作工程は、主に鍛金に始まり、部分的にステンレスを焼成、成形、溶接後、更に成形し、研磨します。
制作の98パーセントが過酷で、いよいよ辛くなってくると、太平洋に放り投げられたカエルのような気分になります。
何日もひたすら泳ぎ続け、水平線の遥か向こうに、うっすら陸の様なものが見えてくるのは、最後の研磨の工程に入った頃です。

ステンレスは最終的に磨き上げると、周りの景色を映しだし、本来の形状が解りづ
らくなります。
拘って、拘って形をつくってきたのにもかかわらず、磨けば磨くほど、その形は曖昧になり姿を消していきます。
とても矛盾している行為で、その先に見える景色は、いつも想像がつかず、
ただ、その景色を一目、見てみたいがために、カエルは、おぼれかけながらも、なんとか岸にたどり着きます。

目的は、陸にたどり着く事のはずですが、飽きっぽいカエルは、しばらくすると、また海に飛び込みます。いったい何処に向かっているのでしょうか?先日は、少し変わったカモメに会ったそうです。
泳いでいるのか、流されているのかわかりませんが、私はそんなカエルを応援しています。

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